太刀魚テンヤの動かし方、考え方とか。(おまけ:接岸シーズンのズレ)
太刀魚の捕食の考え方のコツから。
テンヤの動かし方はこっち
たまに言われるのがタチウオは捕食ができないだけで見えている。
これがめっちゃ大事です。
遠くから喰いきれない速さで目の前を通るベイトがいる。と思ったら近くで途端に速度が一瞬緩んだ。今しかないでしょ!!
ってなりません?ごめんなさい。
ルアーの一瞬バランスを崩してバイトを誘発させるのと近い考え方ではありますが、最初っから喰える速度でゆっくりリトリーブする必要はないんです。
見えてればいい。バランスを崩した時に喰える速度になっていればいい。
これに尽きると思います。
他にも天然のベイトがいる状態で、他のベイトと違う何かで惹きつけないといけないのですが、テンヤのただ巻きだと発行体くらいしかない。
それだと弱いのでもうひと押しに逃げ切れる速度で泳いでいるようでスキをあえて見せてみるだとか、トレーラーベイトをつけてみるだとか色々工夫があればぐんと釣果が伸びると思うのです。
ただ、もちろんゆらゆらゆっくり泳いでいるベイトに対してバイトするかしないか迷った挙げ句バイト、みたいなこともままありますし、今しているアクションも何らかの理由があってしていると思うので、釣れないな~って思ったときには少し思い出してみてください。
じゃあテンヤの動かし方。
着底まで15秒なら、着水して10秒、8秒、5秒、3秒の4つのタナに分けて探っていきます。
もちろん水深があればあるほどタナは増えます。テンヤが軽ければ軽いほどこちらも探るべき回数が増えますがより精密にさぐれます。私は大体2~3秒間隔で一区切りしています。
動かし方なんですけど、その日その日によって当たるパターンが違いますし、タックルや使用者の癖にもよってくるので一概には言えませんが、基本的にはテンヤを止めた時に食らいつくので
・時計の針のように5回軽くシャクって、カーブフォールしながら竿を下ろす
のローテーションで誘っています。
軽く2回シャクって2回巻く
1,2で2回シャクって3,4でリーリングのテンポで動かしていきます。
1秒1行動がメインですが活性に合わせて2秒1行動~1秒2行動で変動させます。
一番ベーシックな形。
2回巻いて2秒止める
要はただ巻きに止めを入れた形。
1,2で1回ずつ巻いて3,4で止め。
活性が低い時によく効きます。
5回軽くシャクって竿を下ろす
クイッと軽くロッドを煽って止めて煽ってを1秒ずつ5回程度繰り返します。
ロッドを下ろすときはテンションを掛けつつ3-4秒くらいで巻き取ります。
活性がいい時によく反応します。
ワンピッチワンジャーク
軽くしゃくって一回転。これの繰り返し。
ジグとかワインドとかとほぼほぼ一緒ですが、あまり動かしすぎるとタチウオがおいきれないので心持ち軽くジャークするくらいでいいです。
1秒1回をベースに1秒2回程度まで速くするか、1秒3回シャクって1秒ステイ。とかでもよく効きます。
活性があまり高くない、大型相手に捕食スイッチを入れさせる動きです。
縦にサビいてレンジをキープしながら引いてくる
フォールと相殺するようにゆっくり持ち上げるイメージでロッドをあおります。
上まで来たらテンションを掛けつつ巻いてロッドを下ろし、再び持ち上げます。
根がかりをよくするのでカケアガリ、テトラ等には注意。
時合が終わってウキにアタリが出ている頃によく効きます。
ただ巻き
ただ巻きするだけ。
1秒1回転をベースに0.5回転~2回転くらいまで状況次第で。
釣れるときはただ巻きでも釣れますし、まれにただ巻きにしか反応しないパターンがあります。
おまけ
ではタチウオの接岸シーズンと黒潮の話。
ご存じの方は流してください。自分の中の情報整理も兼ねて書いていきます。
ざっとまとめると2017年8月から和歌山沖~東海沖の黒潮が本州から離れているため、ベイトがなかなか入って来れず、タチウオも入ってきていない。
だと考えています。
大阪湾内に入ってきたのが
2016年7月2週-2017年1月2週
2017年7月1週-2018年1月2週
2018年8月2週-2019年1月3週
2019年8月3週-
となっていて、シーズン終わりの時期に変化はありません。
ではなぜ2018年から1ヶ月もシーズンインがずれこんでいるのか。
9割方黒潮大蛇行のせいだと思われます。(気温、海水温、降水量共に平年値)
基本、タチウオはベイトとなるイワシ、きびなごを追って湾内に入ってくるのですが、春、夏と三陸沖にいたベイトが産卵・越冬のために黒潮へ向かって南下してきます。
が、東海沖で大蛇行している黒潮は例年より紀淡海峡から200km近く離れていました。
これでは大阪湾にベイトがなかなか入ってこれません。
さらに黒潮が東海沖から一番離れていた2019年8月中旬、黒潮は志摩半島から約南に約700km、平年より約400kmも南に存在していました。
これにより北から入ってきたベイトたちは東海沖でぐるっと迂回してしてしまったため、そもそもの接岸時期がずれ込んでいると思われます。
一度ベイトが入ってきたら続いて入ってきますし、出ていくことはないと思われるのでシーズン中はそこそこ安泰そうですね。ベイトの数が減っていないとは言っていない。
シーズン終わりは基本的に水温13度でタチウオが暖かいところへ移動するとのことなのであまりぶれていないのでしょう。
2019年の正月はやや海水温が高く、水温が下がりきらなかったので和歌山方面でずっとタチウオが割と釣れてたみたいですが…
ただそれを知ったところでどうとはならない。
釣れないものは釣れない、遅れてくるものは遅れてくる。
ただ知識欲や好奇心を満たすだけのことなのであまり気にしないでください。
個体数減ってしまった!とかルアーにすこぶる反応が悪い!とかではなくて今は単純に回遊してないからしゃーないなくらいのゆとりが心に生まれることはあります多分。
長々と読んでいただいた方、ありがとうございました。